ナンピン・マーチンゲール戦略は危険?リスクと正しい考え方

トレード手法と戦略

「ナンピンすればいつか戻るはず」「マーチンゲールなら取り返せる」――こう考えて資金を失う初心者は少なくありません。
本記事では、この2つの戦略がなぜ危険なのか、そして正しい資金管理の考え方を解説します。

1. ナンピン戦略とは?

ナンピンとは、ポジションが含み損のときに追加で同方向のポジションを持ち、平均取得価格を下げて相場が戻ったときに利益を狙う手法です。

具体例:

  • 100円で買った後に98円まで下落 → さらに買い増し
  • 平均取得価格が99円に下がる
  • 相場が99円を超えれば利益化できる

一見合理的ですが、資金が尽きれば「塩漬け」や「強制ロスカット」に直結するのが欠点です。

2. マーチンゲール戦略とは?

マーチンゲールは、負けるたびにロットを倍にして次の勝ちで損失を一気に取り返す戦略です。カジノやバイナリーオプションで知られる手法ですが、FXでも使う人がいます。

具体例:

  • 1回目:0.1ロットで負け → 損失1,000円
  • 2回目:0.2ロットで負け → 損失合計3,000円
  • 3回目:0.4ロットで勝ち → 損失を取り返して+1,000円

「いつか勝てば取り返せる」理屈ですが、連敗が続くとロットが膨大になり、口座破綻につながります。

3. なぜ危険なのか?

ナンピンもマーチンも「無限に資金がある」ことを前提とした戦略です。実際には口座資金や証拠金に限界があるため、強制ロスカットや資金ゼロのリスクが非常に高くなります。

⚠️ 初心者の典型的な失敗:資金管理を無視して無限ナンピン → 強制ロスカット

4. 正しい資金管理の考え方

危険な戦略に頼らず、リスクを限定する資金管理を徹底することが重要です。

実践的な考え方:

  • 1回のトレード損失は口座残高の1〜2%に限定
  • 損切りを必ず設定し、損失を引き延ばさない
  • ロットを倍にせず、一定割合でリスクを管理

「負けを取り返す」発想ではなく、「負けを小さく抑える」発想が健全なトレードにつながります。

まとめ

ナンピンやマーチンゲールは、一度ハマれば口座を一気に失う可能性のある危険な戦略です。初心者ほど魅力的に見えてしまいますが、正しい資金管理を学び、無謀な手法に頼らないことがトレードを長く続けるための第一歩です。

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