移動平均線(MA)を活用したトレンドフォローは、シンプルながら多くのトレーダーに支持される基本戦略です。本記事では、SMA・EMAを使った押し目買い・戻り売りの方法をわかりやすく解説します。
1. トレンドフォローの考え方
トレンドフォロー戦略は、すでに動いている流れに乗る手法です。移動平均線を使えば、上昇・下降の流れをシンプルに視覚化できます。
具体例:
- 価格がSMA20より上にあり、線が右肩上がり=上昇トレンド
- 価格がSMA20より下にあり、線が右肩下がり=下降トレンド
- MAの傾きと価格位置で方向をシンプルに判定
2. SMAとEMAの特徴
SMAは平均値を滑らかに表示するため大きな流れをつかむのに有効。一方、EMAは直近の価格に敏感で、押し目や戻りのタイミングを計りやすいのが特徴です。
具体例:
- SMA50:中期の方向性を確認
- EMA9・EMA12:短期的な押し戻りの目安に使用
- SMAとEMAを組み合わせて多角的に判断
3. 押し目買いの手順(上昇トレンド)
上昇トレンドでは「短期EMAまでの押しを待ち、再浮上で買い」を徹底します。焦らず押し目を待つことがポイントです。
具体例:
- SMA50が上向き → 上昇基調と判断
- 価格がEMA9まで下がる → 押し目のサイン
- 再びEMA9を上抜け → エントリーの合図
4. 戻り売りの手順(下降トレンド)
下降トレンドでは「短期EMAまでの戻りを待ち、反落で売り」を徹底。戻りを利用することで、リスクを抑えつつトレンドに乗れます。
具体例:
- SMA50が下向き → 下降基調と判断
- 価格がEMA12まで戻る → 戻りのサイン
- 再びEMA12を下抜け → エントリーの合図
5. 損切りと利確の考え方
トレンドフォローは「損小利大」を狙える手法ですが、損切りを徹底しなければ破綻します。移動平均線の反対側や直近高安値に損切りを設定しましょう。
具体例:
- 押し目買いの場合:直近安値の少し下に損切り
- 戻り売りの場合:直近高値の少し上に損切り
- 利確は次の節目(レジスタンス・サポート)で分割決済