FXの注文の基本(成行・指値・逆指値・TP/SL)

Fxの基礎知識

成行・指値・逆指値とTP/SLの使い分け|エントリー前に安全設計

最初は成行(少量)で感覚をつかみ、慣れたら指値/逆指値で「待ち伏せ」。そしてTP/SL(利確/損切)はエントリー前に置く——これが安全運転の基本です。本稿では、注文の役割→実戦シナリオ→逆指値の活用→ミス防止→チェックリストの順で整理します。

1. 注文の種類と役割

  • 成行: 今の価格で即約定。スピード最優先。
  • 指値: 有利な価格まで「引きつけて」約定(押し/戻り待ち)。
  • 逆指値: 価格が条件を超えたら約定(ブレイク確認/損切に使用)。
  • TP/SL: 利確(Take Profit)/ 損切(Stop Loss)の自動決済。必ずセットで。

2. 実戦シナリオ:上昇の押し目を「指値+TP/SL」で待つ

想定:上昇トレンド中。現値150.20、指値150.00で買いTP150.60SL149.80

指値 150.00 TP 150.60 SL 149.80
✅ ロット設計(USD/JPYの目安):
ロット =(口座残高 × 許容損失1〜2%)÷ 損切幅(pips)÷ 100
例)残高10万・許容2%・損切20pips → 10万×0.02÷20÷100 = 0.1ロット

3. 逆指値の使い分け(ブレイクIN/損切OUT)

  • ブレイクエントリー: レンジ高値の少し上に買い逆指値(上抜け確定で約定)。
  • 損切(SL): 根拠が崩れる位置(安値割れ/ライン割れなど)に売り逆指値を置いておく。

コツ: 逆指値は「機能しなくなった価格」に置く。ノイズを避けるため、少し余裕を持たせる。

4. よくあるミスと対策

SL未設定: 想定外の逆行で損失拡大 → エントリー前にTP/SLを必ずセット
TPが遠すぎる: 直近高安やRR比(最低1:1.5)で現実的に設定。
指標直前の建玉: スプレッド拡大・乱高下 → 見送り/ロット半減/広めSLで対応。

5. 注文テンプレ(まずはこれだけ)

  1. 地合い判断: 上位足(H4/D1)とMAの向き。
  2. エントリー設計: 押し/戻りなら指値+確認足確定/ブレイクなら逆指値
  3. リスク固定: 許容1〜2%からロット逆算、SL先置き、TPは節目/RRで。
  4. 運用: 指標30分前後は新規見送り、連敗日は終了。

6. よくある質問

Q. 成行と指値はどちらが良い?

初心者は成行(少量)で操作と約定感覚を先に。次に有利価格を待つ指値へ。強いトレンドの継続狙いは逆指値が有効。

Q. TP/SLはどこに置く?

TPは直近高安・節目・RR≥1:1.5。SLは根拠崩れ(直近安値/高値の外、ライン割れの外)。

Q. ずらして良い?

SLの拡大(遠ざけ)は原則NG。縮小や建値移動はルール化すれば可。TPは分割利確も◎。

7. まとめ

成行=素早く指値=有利に待つ逆指値=条件で入る/出る。そしてTP/SLはエントリー前にセット
ロットは常に「口座残高→許容損失→損切幅」から逆算し、RR≥1:1.5の取引だけを選ぶと、長期の安定度が上がります。

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