レバレッジって何?|お財布の中身から決める安全な使い方
レバレッジはむずかしい数式ではなく、「いま持っているお金で、どれだけの“量”を動かすか」というルールです。
ここでは、旅行の両替にたとえながら、口座残高→損切幅→ロットの順で、安全に決める方法を解説します。
1. レバレッジの正体は「必要証拠金を小さくするスイッチ」
教科書的には 必要証拠金 = 取引金額 ÷ レバレッジ。でも覚えるのはこれだけでOK:
- レバレッジを上げる → 同じ取引量でも必要なお金が減る(身軽)
- レバレッジを下げる → 必要なお金が増える(がっしり)
預けるお金=必要証拠金、枠の大きさ=取引金額、比率を変える仕組み=レバレッジ。
2. 「まず財布」から決める:口座残高→許容損失→損切幅→ロット
いきなり「どれだけ勝ちたいか」で考えると危険。まずは“負けてもOKな額”から逆算するのが鉄則です。
- 口座残高(例:10万円)
- 1回の許容損失(残高の1〜2% → 例:2%=2,000円)
- 損切幅(例:20pips)
- ロットを逆算(例:ロット=1=1万通貨)
2,000円 = 20pips × 100円 × ロット → ロット=1
この計算はレバレッジが何倍でも同じ。勝ち負けの大きさは「ロット×値動き」で決まります。
3. ありがちな誤解
誤解①: 高レバ=危険 → 実は危険なのは大ロット。小ロットなら高レバは「身軽」。
誤解②: レバを上げれば勝てる → 勝敗は方向×タイミング×ロット管理で決まる。
誤解③: 入ってから考える → エントリー前に損切(SL)を置くのが基本。
4. 実戦シナリオ:上昇トレンドの押し目買い
例:150.00で買い、SL:149.80(−20pips)、TP:150.50(+50pips)。
口座10万円・許容損失2,000円・損切20pipsならロット=1。TPなら+5,000円、SLなら−2,000円。
5. 負けた時こそ練習チャンス
SL到達=−2,000円で終了。追撃はせず、「1回=残高の2%」を守ることを優先。
負けた理由をメモし、週1回のふり返りで「型」を修正しましょう。
6. よくある質問
Q. 高レバは危険?
危険なのはロット過多。小ロットなら「必要証拠金が少ない=身軽」です。
Q. まず何から?
①デモで1pipsの動きを体感 → ②許容損失を決める → ③損切幅からロット逆算 → ④少額リアル。
Q. どの口座?
最初はStandard/Microがシンプル。慣れたらZero口座も検討。
7. まとめ
レバレッジは必要証拠金を調整する仕組みに過ぎません。
大切なのは「口座残高→許容損失→損切幅→ロット」の逆算ステップ。
エントリー前に損切(SL)を必ず置くことが、初心者が生き残る最短ルートです。