スプレッドって何?|最初にマイナスになる理由と、上手な付き合い方

スプレッドはむずかしい言葉ではなく、「買う値段と売る値段の差」=その場でかかるコストのこと。
エントリー直後に少しマイナスから始まるのは、この差(スプレッド)をまず払っているからです。ここではいつ・いくら・どう対策まで、初心者向けに整理します。
1. スプレッドの正体:お店の「買値」と「売値」の差
両替でも、お店の買値(=あなたが売る値)と売値(=あなたが買う値)は違います。FXも同じで、画面には常に
- Bid: 売ると約定する価格
- Ask: 買うと約定する価格
この差がスプレッド。買ってすぐ売るとマイナスなのは、この差の分です。
✅ 覚える一言: 「買った瞬間の小さなマイナス」=スプレッド。その差を超えるとプラスになる。
2. いくらかかるの?数字でつかむ(USD/JPY)
ドル円で1万通貨なら、1pips = 100円(※JPYペアの1pips=0.01円)。
- スプレッド0.2pips → コスト20円
- スプレッド1.0pips → コスト100円
💡 計算式: コスト = スプレッド(pips) × 1pips金額 × ロット
例)0.3pips × 100円 × 1ロット(1万通貨) = 30円
例)0.3pips × 100円 × 1ロット(1万通貨) = 30円
3. 口座タイプの違い(トータルコストで比較)
タイプ | スプレッド | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|---|
Standard / Micro | やや広い | なし | シンプルで初心者向け |
Zero | 極小 | あり | 短期トレード向き |
👉 比較のコツ: トータルコスト=スプレッド+手数料。
自分の「取引回数とスタイル」に合う方を選ぶことが大切。
自分の「取引回数とスタイル」に合う方を選ぶことが大切。
4. いつ広がる?避けたいタイミング
- 重要指標の直前/直後
- 市場オープン直後
- 日本時間の早朝
- 週明け・週またぎ
✅ 初心者の作戦: この時間帯はロット半分 or 見送りで十分。
5. スタイル別コスト感(体感)
- スキャルピング: 数pips狙い×回数多い → スプレッドの影響が大きい
- デイトレ: 10〜30pips狙い → 影響は中程度
- スイング: 50pips以上狙い → 相対的に小さい
例:1万通貨・1回10pips狙いの場合
スプレッド0.2pips=20円、1.0pips=100円。
毎日10回で差は1日800円・月1.6万円に広がることも。
スプレッド0.2pips=20円、1.0pips=100円。
毎日10回で差は1日800円・月1.6万円に広がることも。
6. よくある勘違いと解決策
- 口座を変えたのに勝てない: 問題はエントリー位置や時間帯。直近高安+RR比で計画を。
- 指標直後に逆行: スプレッド拡大+スリッページ。→ 指標前後は避けるだけで回避可能。
- ゼロ口座=無料と誤解: 手数料別建て。トータルコストで判断する。
7. まとめ
スプレッドは「最初の小さなマイナス」=実質コスト。狭さだけでなくトータルコスト+時間帯+回数で考えるのがポイントです。
自分の取引スタイル(スキャル・デイトレ・スイング)に合わせ、口座タイプとタイミングを工夫すれば、長期的に大きな差となって積み重なります。