スワップは儲かるのか・・・
「スワップポイントでコツコツ利益が貯まる」と聞いてFXを始める人も少なくありません。
確かに魅力的に聞こえますが、スワップには大きなメリットと同時に見逃せないリスクが存在します。
本記事では、スワップの仕組みから具体例、初心者が陥りやすい落とし穴と安全な向き合い方を解説します。
スワップポイントとは?
スワップとは、通貨ペアの金利差調整によって発生する利益または損失です。
金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売ると、その差分が毎日付与されます。
- 豪ドル/円:金利が高いため「買い」でプラススワップが得やすい
- 米ドル/円:米国金利が上がればプラススワップが増加
- ユーロ/円:低金利なのでマイナススワップになる場合も
メリット:資産を「寝かせて増やす」魅力
スワップは保有しているだけで利益が増える仕組みです。
忙しい人でもチャートを見続ける必要がなく、中長期投資に向いています。
✅ 具体例:USD/JPY 1万通貨を保有
・1日あたりのスワップ = 100円
・30日保有 = 3,000円の利益
・1年保有 = 36,000円の利益(相場変動なしなら)
・1日あたりのスワップ = 100円
・30日保有 = 3,000円の利益
・1年保有 = 36,000円の利益(相場変動なしなら)
落とし穴:相場変動リスク
スワップだけに注目すると大きな失敗につながります。
為替レートが逆方向に動けば、スワップの利益以上に為替差損を抱える可能性があるからです。
❌ 初心者の失敗例:
「高スワップだから!」とトルコリラ/円を買ったが、数円下落してスワップ利益を大幅に超える損失を抱えた。
「高スワップだから!」とトルコリラ/円を買ったが、数円下落してスワップ利益を大幅に超える損失を抱えた。
安全に活用するポイント
- スワップ狙いは「相場が安定している通貨ペア」で行う
- 必ず損切りラインを決めてから保有する
- 資金を分散し、一つの通貨ペアに集中しない
スワップ運用シナリオ
✅ 具体例:口座資金50万円・豪ドル/円に挑戦
・1万通貨で1日80円のスワップ
・1年保有で約29,000円の利益
・ただし5円下落すると含み損は-50万円
→ スワップ以上の差損リスクを常に意識
・1万通貨で1日80円のスワップ
・1年保有で約29,000円の利益
・ただし5円下落すると含み損は-50万円
→ スワップ以上の差損リスクを常に意識
まとめ
スワップは「放置で利益が貯まる」魅力的な仕組みですが、為替変動リスクを無視すると痛い目に遭う可能性があります。
初心者は「スワップ=おまけ」と捉え、まずはチャート分析と資金管理を優先しましょう。