FXの移動平均線(MA)の基本と活用法

インジケーター活用術

移動平均線とは?

移動平均線(MA: Moving Average)は、一定期間の価格を平均して線で結んだトレンド可視化ツールです。価格のノイズを平滑化するため、上位足の方向相場の地合いをつかむのに最適。初心者からプロまで最も使用されるインジの一つです。

✅ まずは役割を一言で:
「今の相場が上向きか下向きかを、ひと目で判定するための定規」

基本の種類

  • SMA(単純移動平均): 過去の終値の単純平均。なめらかで騙しが少ないが、反応はやや遅い。
  • EMA(指数平滑移動平均): 直近の価格に重み。反応が速く、短期の勢いを捉えやすい。
❌ ありがちな勘違い:
「EMAはSMAより常に優秀」ではありません。
速さと騙しの多さはトレードオフ。手法と時間軸に合わせて使い分けましょう。

トレンド把握の使い方(型)

  1. 上位足(H4/D1)のMAの向きを先に確認(上向き=買い目線、下向き=売り目線)。
  2. 執行足(M15/M5)でMAタッチ or 押し戻りでエントリーを検討。
  3. エントリーは直近の高安・MA割れでSL、前回高安/リスクリワードでTP設定。
✅ 例:上位足H4の20EMAが上向き・価格が上
→ 執行足M15で20EMAに押して反発(ローソクの確定)を買い。
SL=押し安値の下、TP=前回高値 or RR1:1.5以上。

ゴールデン/デッドクロスの見方

短期MAが長期MAを上抜ければゴールデンクロス(買い優勢)、下抜ければデッドクロス(売り優勢)のサイン。
ただし、クロスはすでに動いた後に出やすく、レンジではダマシ頻発。上位足の方向性とセットで使うと精度が上がります。

期間設定の目安(最初のセット)

  • 短期: 5 or 9(勢いの確認)
  • 中期: 20 or 21(トレンドの基準)
  • 長期: 75 or 100(地合い/節目)

執行足M15で9EMA/20EMA/75SMA、上位足H4で20EMA/75SMAなど、3本構成から始めるのが扱いやすいです。

エントリー/決済テンプレ

  • 順張り: 上位足トレンド方向に、執行足でMA反発短期MA再上抜け/下抜けを待って入る。
  • 逆張り: レンジ上限/下限+ダイバージェンス+MA収束など複数根拠で限定的に。
  • 決済: TP=直近の節目/RR≥1:1.5、SL=根拠崩れ(MA割れ・直近高安超え)。
❌ よくある失敗:
MAタッチ「だけ」で飛び乗る。
節目・出来高(代替にボラ)・上位足方向の併用が必須。

注意点と併用のコツ

  • MAは遅行するため、価格アクションRSI/MACDと併用して根拠を重ねる。
  • レンジではクロスが乱発。ボリンジャーの幅/ATRでボラ確認→トレンド向きに限定。
  • 指標前後はMAが機能しにくい。30分前後は見送りも選択肢。

まとめ

移動平均線は方向判定と押し戻りの基準として最強クラス。
上位足の向き → 執行足で反発確認 → RR管理という型に落としこめば、再現性が高まります。

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